【コラム】視力は良いのにキャッチボールが苦手…その意外な理由とは?

「視力検査ではいつも一番下まで見えるのに、なぜか昔からキャッチボールが苦手…」

そんなお悩みを抱えている方は、大人から子どもまで意外と多くいらっしゃいます。

ボールを正確に捕ったり投げたりする上で、最も大切なのは「距離を正しく認識すること」です。実は、この「距離感を掴んで体を動かす」というプロセスには、単なる視力の良さだけでなく、大きく分けて3つの重要な要素が関わっています。

① 眼の機能(立体視)

1つ目は、対象物を立体的に捉える「立体視」の能力です。これには視力が良いことはもちろんですが、両目のチームワークがうまく機能しているか(斜位や斜視などの眼のズレが少ないか)が非常に重要になってきます。

② 自分の位置を認識する「身体の感覚」

2つ目は、空間の中で「今、自分がどこにどうやって立っているのか」を正確に把握する身体の感覚(位置覚)です。自分の土台がブレていては、動くボールとの距離を測ることはできません。

③ 「見えている位置」と「身体の感覚」の統合

そして3つ目が、①と②の機能をもとに実際に体を動かし、「目で見たボールの位置」と「自分の体の動き」にズレがないかをすり合わせる能力です。

■ むやみな反復練習が逆効果になることも?

スポーツが苦手だと、つい「練習量が足りないんだ!」とひたすらボールを投げる練習をしてしまいがちです。しかし、いくら練習しても上達しない場合、実は③の技術的な問題ではなく、根本となる①の「眼の機能」や、②の「身体の位置覚」そのものに課題が隠れているケースが多いのです。

もし眼の機能(立体視など)に問題がないのであれば、身体の位置を正確に感じるセンサー(位置覚)がうまく働いていない可能性があります。

■ タブレット生活が「距離感」を奪う?

特に注意したいのが、現代のライフスタイルです。

連日厳しい暑さが続くこの季節、涼しい家の中で一日中タブレットやスマートフォンを見て過ごす時間が増えていませんか?

実は、平面の画面ばかりを見続ける生活や、体を大きく動かさない環境は、こうした「距離感覚」や「空間認識能力」を養う機会を大きく奪ってしまいます。その結果、本来持っているはずの機能が低下しやすくなってしまうのです。

■ 残り少ない夏休み、感覚を育てるラストチャンス!

夏休みもいよいよ残り少なくなってきましたが、だからこそ、意識してさまざまな環境に身を置くことをおすすめします。

涼しい時間帯を狙って公園の芝生を歩いてみたり、海や山などの自然の中で遊んだり、アスレチックで全身を使ったり。平面の世界から飛び出し、立体の世界で多様な刺激を受けることが、眼と身体の感覚を統合する最高のエクササイズになります。

「キャッチボールが苦手」の裏側には、眼と身体の深い繋がりが隠れています。残り少ない夏休みですが、ぜひ全身の感覚をフル活用できるような環境へお出かけしてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いたスタッフ

たくひろ

たくひろ

[プロフィール]
銀座店オープニングスタッフ。
趣味は料理と人について学ぶこと。
資格取得:鍼灸あんまマッサージ指圧師、栄養コンシェルジュ2ツ星、東大病院鍼灸臨床研修生2ヵ年修了